日本円から外貨への両替でレートをチェックするのは当然、しかし、両替をする場所によってレートが大きく異なることに気が付いていない方が非常に多い!

タイでは、バンコクやチェンマイ、プーケットをを始め、外国人旅行者が多い街では、両替ブースが目に付きます。通りがかりの両替ブースで「チェンジマネー」するのは確かに手軽・・・でも、ちょっと待って、今、両替したブースから10mも離れていない場所では、それよりずっと高額なレートで両替ができるかもしれないのです。
日本人であれば、どの銀行もレートは一緒だろうと信じて疑わない方が多そうですよね。でも、それも間違っています。タイでは銀行間の競争が激しく、両替レートは銀行ごとに大きく異なっています。
 

まず、現在の公定レートを見てみましょう(2018年1月9日14:00現在)

ここでは、USD=米ドル、JPY=日本円、THB=タイバーツとして表記しています

USD1.0=JPY112.60(1米ドル=112.6円)
USD1.0=THB32.21(1米ドル=32.21タイバーツ)
THB1.0=JPY3.493(1タイバーツ=3.493円)
JPY10000=THB2859(1万円=2859タイバーツ)

そう、ここで重要なのは、公定レートでは、1万円が2859バーツになるということですね。つまり、一般論で言えば、1万円を両替した際、この2859バーツより低い金額になりますが、2859に近づくほど高レートで両替できたことになります。また、2859よりも上の金額で両替できた場合、両替所がその分(公定レートよりも)損を被っていることになりますが、逆に言えばそれだけ日本円を欲している両替所とも言えます。

ここで、ぜひとも一言、いっておきますね
  • 実は、タイでは特にバンコク市内の専門両替所で非常に高いレートをつける場所があり、中には公定レートより素晴らしいレートで両替できる場合があります。例えば「Super Rich」や「Thaniya Spirit」などは、タイ在住のオッサン連中にはお馴染みの両替所ですよね。こうした高レートの両替所については、後日記事にします。
  • バンコクのスクンビットやシーロム界隈を始め、タイの繁華街では銀行のマークを付けた両替ブースが道沿いに多数見受けられます。こうしたブース、便利なのですぐに利用しがちですが、なるべく避けてください。提携の銀行レートに加え、高額の両替手数料が設定されている場所が大半を占めています。

 
両替は、高額レートの両替所か、銀行本支店の中の両替カウンターで行うのが賢明ですね。
 

主要銀行の両替レート

さて、ここではバンコクだけではなく、大概の地方都市に支店がある銀行をピックアップし、2019年1月9日12:00前後のレートを調べてみました。ピックアップした銀行と1万円を両替した際のレートは以下の通りです。
【公定レート 1万円=2859バーツ】
 
  アユタヤ銀行(BAY):2808バーツ
 
  バンコク銀行(BBL):2792バーツ
 
  政府貯蓄銀行(GSB):2799バーツ
 
  カシコン銀行(KBANK):2803バーツ
 
  サイアム商業銀行(SCB):2798バーツ
 
  タイ・ミリタリー銀行(TMB):2813バーツ
 
  大華銀行(UOB):2777バーツ

 
この7つの銀行、タイの街を歩いている方なら、いずれも見覚えのあるマークではないでしょうか。一応、略称のアルファベット順に並べましたが、銀行といっても、これだけレートに差があるのは驚きです。
 
では、両替レートを良いものを上から順に並べていきましょう。

タイ・ミリタリー銀行(TMB):2813バーツ
アユタヤ銀行(BAY):2808バーツ
カシコン銀行(KBANK):2803バーツ
政府貯蓄銀行(GSB):2799バーツ
サイアム商業銀行(SCB):2798バーツ
バンコク銀行(BBL):2792バーツ
大華銀行(UOB):2777バーツ

レートの良し悪しは、常にこの順位になるわけではなく、あくまで参考程度にしかなりませんが、このように、主要銀行だけを見ても、両替レートは大きく異なることが判ります。繰り返しますが、今回のデータは、2018年1月9日現在のもので、他の曜日に当てはまる保証はありません。また、比較している時間が厳密には異なるもので、これ自体でレートの序列を決めるのは乱暴ですが、参考にはなります。では、今回レートが良かった銀行Top3のコーポレートロゴを並べてみます。



<スポンサーリンク>