新疆ウイグルを旅行し、これまで巡ってきたクチャやトルファン、ピチャンなどはいずれも乾燥した大地、まさに沙漠の中のオアシス都市でした。ところが、新疆ウイグル地方には沙漠とは別の顔があります。天山山脈の麓「天山天池」(天池)は、緑あふれる山に水を満々とたたえた湖、どこか日本の十和田~奥入瀬に近い光景が広がります。今回は、ウルムチ(烏魯木斉)から容易に日帰りでアクセスできる天池を紹介します。
 

ピチャンからウルムチ(烏魯木斉)へ移動する

砂漠を十分に堪能しピチャンを1泊で後にすることにしました。向かう先はウルムチ(烏魯木斉)、新疆ウイグル自治区の省都です。この2都市間、およそ4時間かかる行程で、料金は当時1名59元、バスの運行本数はかなり多い様子。
 

ウルムチまで、変わり映えのしない乾燥した大地の中をバスは進んで行くが、途中、当時は世界最大と言われた風力発電施設や「新疆塩湖」と呼ばれる塩湖が眺められ、飽きることはありません。
 

ウルムチに到着。とりあえずは「天山天池」に行ってみる

ウルムチ到着後、まずはホテル探しなど一連の”作業”を終え、さてどうするか?ウルムチ市内中心地に宿をとり、とりあえずは歩いてすぐの場所にある「人民公園」を訪れました。
 

ウルムチ「人民公園」で「新疆国際旅行社」のツアーブースを見つける

ウルムチ市内は高僧ビルが林立する都会で、砂漠の街ピチャンから来た私たちには少々居心地が悪く感じられました。ビルに囲まれた雑踏を歩き回るよりは、どこか緑のある所に行きたい・・・ということで、歩いて行ける「人民公園」に赴きました。こちらの人民公園、隣には「紅山公園」もあり、ウルムチ市民や中国内の観光客にとってはお馴染みの憩い場所のようです。
 
人民公園に到着・・・すると驚いた!公園入口に「新疆国際旅行社」のツアーブースがあり、多くの中国人観光客で賑わっています。

掲示を見ると、「天池」や「南山牧場」「トルファン」「天山大峡谷」などの日帰りツアー(一日遊)などの案内が貼ってある。私たちも天池や南山牧場は行ってみてもイイかなと考えていたので、料金をチェック。
 
すると、いかにもやり手のオバチャンから声をかけられる。彼女の話によると、どうしても人数を埋めたいツアーがあり、明日出発なら天池の入場料金&昼食込みで日帰りツアー代金は1名140元、料金は明日の朝ガイドに払えばよいとのこと。これは安いじゃん!胡散臭い話でしたが、明朝の様子を見て決めれば良いと思い、オバチャンの話しに乗りました。
 
ちなみに、2018年4月現在の、ウルムチ発・天池日帰りツアーの料金を調べてみたら、新疆旅行社などが催行しているもので、入場料・昼食込みで300元~320元くらいですね。
 

ツアー出発!あれ、140元だけしか払っていないけれどイイの?

朝、ツアーブースに立ち寄ると、ガイドから声がかかる。オバチャンから情報が伝わっていたのでしょう。ツアーは大型バスではなくワゴン車で、確かに中国人観光客で埋まっています。モグリ業者による格安ツアーで、全員分のシートを埋めたかったのでしょう。これなら問題はナシと判断、では、天池に向け出発!
 
ウルムチ市内から天池まで1時間強といった距離、バスから降ろされると・・・巨大なゲートがありました。

このゲートでしばらく待たされた後、天池入場チケットを手渡されます。このチケットには、ゲートから天池までの移動交通費や昼食券などがついており、印字されている料金は170元!え、まさか別に170元払うの?話が違うじゃん!と思って身構えましたが、ガイドから追加料金の請求はナシ。このツアーってどういう仕組みか、不・思・議。
 

中国の人って、観光用に作り上げた”民族風情”が大好き!

天池域内をまわる大型バスに乗り換る。すぐに湖に行くのかと思っていたら大間違い、まずは観光用ゲル(遊牧民が生活するテント)に立ち寄ります。
 

中国人観光客たちは、コスプレ衣装に身を包み写真を撮っています。こういうの好きですね!
 

ゲル内では、どのエスニック集団(ウイグル域内にはウイグル族やカザフ族、ウズベク族など多くの異なる中央アジア系民族が居住している)か判別できない舞踏を見る。けっこうノリノリで楽しめます。
 

ゲルの調度品。お茶が振舞われ、ウレシイ。ただ、クチャやトルファンでご馳走になった、ドライフルーツやナッツとは違う。繰り返し言うと、どういった文化を再現したのか説明が欲しい!おそらく、一般的な中国人(漢族)がイメージする”ウイグル”風情を再現しており、どのエスニック集団かは特定していないのでしょう。
 

再びバスに乗る。気分は上高地?奥入瀬?

バスの車窓からは、美しい渓流と杉林が見えます。確かに、中国の省都中心部から1時間足らずで来られる場所にしては、よく自然が残されている。ただ、日本人にとってはかなり馴染みがある景色ですよね。
 

目的地に到着。まずは腹ごしらえから

バスは終点に到着。どうも、そこから天池までは歩いて行くようです。まずは指定された場所で昼食タイム。ウイグルではお馴染みの料理「ラグメン」をオーダーします。このラグメン、私は大好きで、この旅行中でも、あちこちのラグメンを食べましたよ。ところが、このラグメン、今まで食べたうちで一番マズイ!もう、全然味がしない!ま、安いツアーだし文句を言うのは野暮ですね。
 

やった~天池だ!きれいだね、きれいだね

天池に到着しました。確かに美しい湖です。中国人観光客たちはボート乗り場へ行きますが・・・、私たちは、この景色を堪能するだけにします。景勝地って、景色の写真を何枚撮っても、結局どれも一緒なんですよね。インスタ職人なら、写真を加工して何通りも楽しむのでしょうが・・・。
 

鉄瓦寺(福寿観)を参拝する

天池を眺める写真スポットの裏手には長い階段(「雲中三百歩」という表示)があり、登ると道教寺院があります。このウイグルの地(しかも聖域)でこうした寺院があることに少々違和感を覚えます。
 
 
天池を十分に堪能しバスに戻ります。モグリのツアーバスでしたが料金は格安で満足できました。ただ、こうした風光明媚な観光地って、あまり興味をそそらないんですよね。


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