広東省開平 旅行記

開平で最も奇抜な建築群を見るなら蜆岡(錦江里)へGO!

ここまで開平出身の華僑マネーによりつくられた異形の望楼建築(碉楼、廬)を紹介しました。下の写真、自力村や馬降龍でもう十分、腹一杯だよと多くの方は思うかもしれないが・・・ 私はこんなものでは満足しない。インパクトが足りないのじゃ~!   ムカ~シ昔に話は飛ぶと、2000年代初頭の旅行ブログ全…
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広東省開平 旅行記

赤坎と馬降龍:洒脱で無骨な華僑(客家)魂を存分に味わう

先日は自力村をただううろついただけで十二分に堪能した私。ただ、同行の妻は田園風景にポツポツと現れる廃墟ビルディング(望楼)に恐れをなした様子、なにせ文革時に書かれたおどろおどろしいスローガンを丹念に読みこんではヒエーッと顔をのけぞる。う~ん、男と女じゃ感性が違うんだよね(スイマセン、こうした単純な一…
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広東省開平 旅行記

開平探索のハイライト、自力村をただうろつき感嘆する

先日のブログ記事(開平市街地と華僑の豪華な洋館「立園」の華麗なギャップ)を公開した直後でしょうか、ブログ読者の方から開平に関する最新情報を教えていただきました。アリガトウございます。読者様は2020年に入ってから観光されたそうで、まさに鮮度抜群の情報!では、その内容をまとめると・・・ 開平市街地にあ…
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広東省開平 旅行記

開平市街地と華僑の豪華な洋館「立園」の華麗なギャップ

昨今メディアにポツポツと登場する機会が増えた広東省開平の楼閣群、世界遺産に指定されたことで中国国内の観光客も増えている様子。ただ、前回の記事でこの異形の楼閣をつくりあげた客家(ハッカ)の方たちに焦点を当て、漢民族とは異なるエスニック集団(少数民族)として記したところ、オフィシャルな評判はあまり良くな…
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広東省開平 旅行記

広東省開平プロローグ:客家(ハッカ)漢族の中の異国風景

まずは少々堅苦しい話から始めることをお許しくださいね。これまで当ブログでの中国と言えば、雲南省や貴州省、広西、新疆などのエスニック集団(漢民族以外の少数民族)が多く居住する地域について取り上げてきました。エキゾチックな光景に加え魅力的な人々と文化に触れ、私のハートは中国辺境に釘付け…と言いたいところ…
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雲南省元陽 旅行記

牛角寨の定期市で美しいハニ族の民族衣装を堪能する

中国雲南省・元陽近隣の村々を巡る旅もいよいよフィナーレ、今回は牛角寨の定期市(集市)を見学します。牛角寨は元陽(新街)からミニバスで1時間ほど離れた場所にある普段は静かな山あいの小さな町だが、4日に1回(旧暦の寅・午・戌の日)開かれる定期市の日はハニ族やイ族の民族衣装を美しく着込んだ人々で大賑わい。…
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雲南省元陽 旅行記

箐口の素朴なハニ族の村を歩く、まさかこの虫を食べる?

元陽から6kmほど離れた郊外にある箐口は、ガイドブック『地球の歩き方 成都2020~21』で「人々は現代風の家屋に民族(ハニ族)の伝統的な様式を取り込んだ磨茹房で暮らす」民俗村(観光目的に開放された村)として紹介されています。しかし、私が訪れた2009年当時の箐口は、えっ現代風?観光?……という言葉…
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雲南省元陽 旅行記

元陽郊外の巨大棚田スポットを巡る:多依樹、覇達、老虎嘴

私が元陽に来た目的は、ハニ族やイ族が居住する伝統的な村落やエスニック風情が満載の定期市(集市)を巡ることです。ただ、今回の旅行は私一人ではなく、どうしても妻の希望も叶えなければ成立しない!まぁ元陽を訪れる大半の方の目的は、あの巨大で美しい棚田(梯田)を巡ることでしょう。実は元陽近隣には巨大棚田が方々…
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雲南省元陽 旅行記

元陽の街角、ハニ族が織りなす桃源郷の入口でもう興奮気味

2009年9月、祝日をつなぎ何とか10連休をつくりだすことに成功(当時はまだ働いていました!)、ちょうど折よくマイレージで取得した成田~昆明間のチケットを持って妻と2人で中国雲南省を旅しました。彼女にとっては初の雲南省、希望では昆明1都市に滞在し石林など周辺の観光スポットを巡りたいとのことだが、それ…
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ルアンパバーン今昔日記

ラオス国境越え=なぜか30年前シーサンパンナに記憶が飛ぶ

ルアンパバーンでピーマイラオを存分に楽しむと、ノービザによる15日間のラオス滞在期限があっという間に迫ってくる。さすがに滞在期限を延長するほどのモチベーションはなく、流浪の民=オヤジにとっての恒例行事、なるべくコストをかけずに出国しようと計画を立てます。   ラオスから陸路で隣国へ抜けよう…
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ラオス北部旅日記

ボーテン、ラオスのゴーストタウンで過ごすリアルな恐怖

ラオス滞在期限が迫る中、一度ラオスを出国する必要があるため、急いでボーテンという街に向かいました。このボーテンは、中国・磨憨(モーハン)と接した国境の街、中国へすぐに歩いて渡れます。さて、ボーテンに着いて驚愕、「兵どもの夢の跡」とはこの街のことだと実感。 中国人によって開発された中国人のための街は、…
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ラオス北部旅日記

ラオス(ボーテン)・中国(モーハン)国境の様子を報告

中国・磨憨(モーハン)と接した国境の街、ラオス・ボーテン。この街はあたかも中国の"租界地"として一時期は発展を遂げましたが、2012年の訪問時にはすでにゴーストタウン化していた。その姿は、まさにセンセーショナル……でした。 う~ん、廃墟マニアにはおススメですが、私はそこまで、廃墟に造詣が深くありませ…
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広西・貴州旅行記

龍勝(龍脊)棚田と長髪ヤオ族村:2000年と2012年を比較

中国を代表するLCC、春秋航空で茨城から上海経由で桂林に入った翌日、私と伴侶の2人は広西壮族自治区と貴州省にまたがり集住するトン族の文化遺産を訪ね歩きまわりました。まず初日は、桂林から龍勝を経由し三江という街へと向かいます。この記事では、ヤオ族の方が多く住む棚田が美しい集落「龍勝」を紹介。実は200…
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広西・貴州旅行記

広西・三江 トン族の伝統集落を巡る:独峒、岜団

龍勝を後にし、その日のうちに三江へ向かいました。この三江はトン族自治県に指定されており、トン族独特の風俗・習慣が見られるエリアとして、近年人気のエリアです。高速鉄道開通後には三江エリアの観光開発が大きく進み、とくに程陽という村は観光バスが乗り付けるような状況。   しかし発展著しい三江エリ…
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広西・貴州旅行記

広西・三江 華練と八協で見たトン族伝統の鼓楼・風雨橋

前回記事に引き続き、広西壮族自治区・三江の近郊にあるトン族の伝統集落、華練と八協を紹介します。三江エリアは、高速鉄道が開通したことにより多くの街で大規模な観光開発がされていますが、そんな中、開発からは取り残された伝統集落が、探せばまだまだあります。とくに、前回報告した独同*・巴団*や、今回紹介する華…
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広西・貴州旅行記

広西・三江観光の目玉 程陽の風雨橋と村落の素朴な姿

広西・三江エリアでもっとも有名な名所と言えば、程陽にある風雨橋(永済橋)だと思います。ここは世界遺産暫定リストにも記載されており、近年、高速鉄道(高鉄)が三江エリアに開通したことで観光化が大きく進展しました。私は、程陽を含むこのエリアを2000年と2012年に旅しており、前回までの記事にならい、この…
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広西・貴州旅行記

肇興に到着 宿&食事でさっそくトン族の文化を堪能する

肇興鎮は2016年統計で人口16000人余り、肇興村や堂安村を含むトン族最大の集落です。肇興の村落内は狭く、徒歩で十分に歩いてまわれる規模ですが、この中に5つの大きな団(部落)があり、それぞれが立派な鼓楼と風雨橋を持っています。また、肇興は藍染が盛んで、村内のあちらこちらで布を染色したり、棒でトント…
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広西・貴州旅行記

肇興を歩いて観光する:桃源郷でトン族の世界観に浸る

宿も決まり昼食をとった後、肇興の村を歩きはじめます。肇興の村落はおそらく1㎢内に収まり、歩いて観光するのにちょうどよいコンパクトさ。この狭いエリア内に5つの団(部落)があり、それぞれが鼓楼と風雨橋をもつことや、ほぼすべての住宅が木材剥き出しの時代劇にでも登場しそうなつくりだったりと、村全体が"木の部…
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広西・貴州旅行記

堂安 トン族生態博物館の異名を持つ伝統的村落を訪問

肇興の村落から4km、歩くと1時間ほどの場所にある「堂安」は集落全体でトン族の伝統生活が保存されており「堂安侗族生態博物館」の異名をもちます。「生態博物館」・・・さて何だろうと興味が湧いたが、ネット上でこの博物館に関する情報がヒットしない。こんな山奥で博物館、さてはトン族の文化や生活実態を展示した建…
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広西・貴州旅行記

貴州省の旅:ミャオ族の伝統集落 芭沙で見た勇敢な銃士

肇興での滞在を終え、私たちはバスに乗り貴州省従江へ向かいました。従江からほど近い芭沙という村落は、世界最後の「銃士部落」とキャッチコピーがついており、少なからず興味を抱いていました。しかし、「俺たち三銃士!」なんてジャッキーチェンのセリフをみやぞんがギャグにしていましたが・・・、この現代に銃士ですか…
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