チェンコーンからラオスへ 船でメコン川を渡り国境越え
タイとラオスの国境地帯には、両国を分断するメコン川が悠々と流れています。1990年代以降、この2つの国を結ぶ橋が続々と完成、2013年12月には4番目の国境橋、タイ・チェンコーンとラオス・フエサイ(ファイサーイ)を結ぶ第4タイ・ラオス友好橋が開通しました。現在では、タイ・チェンライなどから直通バスでラオスのルアンナムターなどへ乗りつけることも可能ですが、2012年当時はまだ橋の開通前・・・チェンコーンからフエサイまで小舟(ロングボート)で国境を越える最初で最後の機会となりました。
チェンコーンの街へは、チェンライの第1バスターミナルからバスが頻発しています。料金は2012年当時で片道65バーツ。実はチェンコーンの街で宿泊したのはこの時1回きり・・・バス情報が古くてスミマセン。
チェンコーンのバスターミナルはメコンの国境ゲート(ボート乗り場)へ向かう1本道上にあるので、チェンコーンに着いて道に迷うことはないでしょう。チェンライから来た道をさらに先に行けば国境ゲートです。バスターミナルで「ボーダー、ボーダー」と言えば、そちらの方向を指さしてくれるはず。数百メートル歩けばセブンイレブンや、ホテル「Green Inn」を通り過ぎます。チェンコーンで宿泊したければ、Green Innに荷物を置いてしまうのもアリでしょう。
チェンコーンは非常に小さな街ですが、さすがは国境の街、適度な賑わいがあるため1人でもさほど寂しくならず居心地の良い街です。現在いくら橋が開通したからといって素通りしてしまうのはもったいない!1日~2日くらい泊まりタイ北部を巡った疲れを癒しても良いし、なんなら沈没してしまうのも良いかも。まずは、チェンコーンの街中にあるいくつかの寺院から紹介します。
《 Wat Luang 》
街中でかなり目立つ仏塔を持つ寺院。この金色の仏塔、インパクトがあります。
寺院の境内の全景。本堂内部もブッダの生涯が描かれ、見応えがありますよ。
《 Wat Phra Kaew 》
Wat Phra Kaewは、白い仏塔が特長。Wat Luangからほど近い場所にあります。こちらの寺院の見どころは、メコン川を間近に眺められること。今いる場所の対岸がラオスです。手に取るように近いはずなのに、国は違う・・・日本では味わえない感覚ですね。
チェンコーンの街はタイ北部の落ち着いた田舎町ですが、食べ物がことのほか美味しかった!つい長居をしたくなる理由は、やはり食事ですね。
まず1枚目の写真から、何の変哲もないパッタイ(タイ風ヤキソバ)。そう、どこにでもあるパッタイです。しかし、なぜかオイシイ!それもそのはず、店の入口にはタイ語で「タイで一番おいしいパッタイ」という表示があった(笑)。一番かどうかは置くとして、美味しかったのは確かです。ご馳走様。
そして2枚目の焼き魚。メコンの恵みです。川魚に偏見を持つ方はこれを食べてみてください。その偏見はいっぺんに吹き飛びますよ。
川幅自体はさほどでもありませんが、さすがタイとラオス北部を結ぶ物流の拠点、しかも中国雲南省とタイ北部を連結するアジアハイウェイの一環をなすルート、大型トレーラーが小さい艀で運搬されています。
私たち人が乗り込むのは、ロングボートと呼ばれる小さな船。地元の人だらけで、外国人は全く見かけませんでした。乗客の多くはラオスの方でタイ人は少数の様子、だって話している言葉が、明らかにタイ語とは異なりますから。
ただいま川を渡っています。今、どちらの国にいるのでしょうか?などと思っているうち、あっという間にラオスに到着。フエサイに上陸する際は少々坂になっている点に注意が必要かな。
フエサイに到着後すぐに宿泊場所を探しましたが、とくに心配することはありません。イミグレを出ると、辺りはちょっとしたゲストハウス街。私は、すぐに目の前にあった「Sabaydee Guest House」にチェックインしました。
このゲストハウスに決めたのは、部屋の前が休憩スペースになっており見晴らしが良かったから。ここでビール(ビアラオ)を飲んでゆっくりすると、うん、ご・く・ら・く。
フエサイの街でこの階段に気づかない人は、まずいないでしょう。うん、上ってみましょう。途中で後ろを振り返ると、渡ったばかりのメコンが顔をのぞかせます。
まぁ、5分も上がれば寺院に到着です。寺院外壁のブッダの絵がイイですね。
子どもたちの制服は「巻きスカート」ですね、とにかく素朴!やはり、タイとは違います。川を隔てただけで雰囲気が全く異なる。これ、小さな船で15分ほど移動しただけですよ・・・やはり陸路の国境越えはオモシロイ!
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