カンボジアならどの街に住んでみたいか、私なら真っ先にコンポンチャムと答えます。2012年に初めて訪れて以来いく度となく足繁く通う街、以前2度の記事で報告して(「コンポンチャム最大の観光スポットはバンブーブリッジだ!」「コンポンチャム旅行で必見の観光スポットを紹介」)、私がいかにこの街を気に入ったかをお伝えしたつもり。ただ、時の変遷とともにコンポンチャムの街も変化が起きており、この街に対する恋心も微妙にズレが生じてきている様子。
 

コンポンチャムに到着したら、まずはメコン川に挨拶

コンポンチャムに到達する以前に、タイ・ナコーンパノムやラオス・サワンナケートやパクセを周ってきた私につかず離れず寄り添ってきた大河メコン、今回訪れたコンポンチャムもメコン沿いの水運都市として発展を遂げたのでしょうか。とにかくタイ、ラオスに続きカンボジアにまで登場し、私の旅を見守ってくれたメコンにまずは挨拶せずに街歩きは始まりません。
 

メコンを見つめる獅子(シンハ)のお尻が妙にカワイイ!

コンポンチャムではメコン沿いに居心地の良いゲストハウスが立ち並んでおり、そのうちの1軒に宿をとる。さて、宿の前にはいつの間に川を臨む公園ができているようでして・・・

メコンを見つめる2匹のライオン。寺院遺跡でお馴染み、守護神シンハの象ですね。いつもは寺院の門で2匹が対となって見守っていますが、ここでは(実は!)何匹ものシンハが並んでメコンの方を向いている。遺跡ではかなり威厳を感じさせるシンハも、ここではカワイイお尻を持ち上げてプリッと1点を見つめている。しかも黄金色のシンハは後足を折りたたんで座ったポーズをとるが、茶色のシンハ君だけは四つ足で立ち上がりワオーンと咆哮しているようです。しかしねぇ、シンハ君たち妙に艶めかしく、オヤジはなぜか恥ずかしくなってくるよ。プリッとしたお尻に加え、曲線が色っぽい背中を見つめていると・・・青少年が変に欲情してきやしないかとハラハラします。
 
シンハたちの視線の先に架かる立派な橋は日本のODAにより建設されたキズナ橋。日本国民の財産で築かれた構造物を見守るシンハ君たち、今後も守護神としての役割を存分に果たしてね。
 

妙に艶っぽいシンハ君たちの隣りには、道徳の教科書にも出てきそうな教師と少年(あるいは親子or姉弟)の像が立っている。いかにも品行方正なお二人だが、つい最近(1980年代)まで教師などのインテリゲンチャをさんざん虐げ、子供や生徒からの密告さえ奨励してきたカンボジアで、このお姿はかなり皮肉が効いているね。
 
2人の”道徳さんたちの像”の前にはまたしてもシンハが鎮座している。ただ、こちらのシンハは尻尾を堂々と上に挙げており、君が雄であることが一目瞭然、強面に吠えたてるお顔には艶っぽさなど微塵たりとも感じられない。まぁ、道徳さんの前に立つシンハですから、青少年が欲情してしまっては元も子もない。私的には、このシンハ像はツマラナイです。
 

再びバンブーブリッジを訪問、コンポンチャムに来てここを訪れないのはモグリです

私が何よりコンポンチャムが好きなのは、何と言ってもバンブーブリッジの存在。メコンの奇景バンブーブリッジは、ゲストハウス街から2kmほど南西側に位置する橋。今回記事では、以前の記事で使った写真もあわせ簡単に紹介します。
 

延々と延びるバンブーブリッジには人以外に、クルマやバイク、馬までも通る。それらが通るたびに騒々しい音や揺れが襲うが、竹だけで編んだ道にどれだけの強度があるのかと想像すると、まさに驚愕。
 

バンブーブリッジが最も美しく輝くのは、やはり夕刻~日暮れ時。多少涼しくなり、やっと人出が多くなった頃、橋から西の方角へ目をやると、とても美しい夕陽が輝いていました。
 

キズナ橋のたもとに建つコロニアルな灯台

キズナ橋自体はとくに見応えがあるモノではないですが、(歩きでは少々辛いかもしれないが)時間があったら行ってみるべき。まぁ橋を渡ったからといってオモシロイ街が広がっているわけではないですが・・・。ただ、渡り終えた後すぐ左側に見えるコロニアルな建物は写真映えがするかもしれない。これはフランス植民地時代に建てられた灯台とのこと。
 

コンポンチャムの街角を歩く

コンポンチャムは中心にマーケットが広がり、バスはその周りから離発着する。マーケットからメコン川に向け200~300mも歩けばいくつものゲストハウスが見つかります。
 

コンポンチャム・マーケット

東南アジアはどの街にもそれなりに大きなマーケットが広がり、巨大な魚や野生動物が生きたまま売られている。バックパッカーをやりたての頃にはそんな光景に一喜一憂したが、さすがに私の年齢になるとソンジョソコラのものでは驚いたり、ましてや感動することはない!と断言します。ちなみにこのコンポンチャム・マーケットは・・・コメントは差し控えます。私はマーケット内の総菜屋で買った食事に2度ほどヒドイ目に遭ったことがあり(ご想像の通りハラピーゴロゴロです)、ここをあまり信用していない。昨今は川沿いのオシャレ系カフェで食事をとることが多いかも。
 

ワットノコール

ゲストハウス街から3kmほど離れており、歩いて行くにはギリギリの距離。それでも行く価値は存分にある場所なので、(レンタル自転車やトゥクトゥクに乗らない方は)汗たらたら頑張ってアクセスしましょう。
 
コンポンチャムを代表するクメール遺跡ワットノコール。え、クメール遺跡ならシェムリアップでさんざん見てきたよ、アンコールワットやバイヨンなどを巡ってまだ見るのっと言うあなた!ワットノコールの規模はそれと比べモノにならないほど小さい上に遺跡の歴史的価値もさほどなく、ワットノコールだけを見るためにコンポンチャムに滞在する必要はないかもしれない。ただねぇワットノコールは遺跡の中央に現存の寺院が合体したユニークな形をとっているのですよ。シェムリアップの大回り・小回りツアーを済ませ、クバールスピアンやコーケーにまで足を伸ばすようなクメール遺跡マニアの方なら、ここを訪れないのはモグリですよ。
 

寺院に至る道は判りやすいが、30分も歩くとさすがに不安になる。寺院入口の門が見えた時はひと安心の舞を奉納したくなりました。
 

ヴィシュヌ神(?)に厚く迎えられ遺跡探索の始まり。さて、地中にめりこんでしまった神様、真ん中にそそり立つものは・・・棍棒です。アレに見えてしまった方は相当お疲れの様子かな。
 

観光客が全くいない分、心置きなく探索できる遺跡はGoo~d!レリーフの保存状態はすこぶる良く、乳海撹拌などのストーリーをゆっくり追うことができる。よく見ると奥の方に仏像が見えます。
 

こんにちは!なんか日本にもよくいそうなお顔立ちですね。強いて挙げれば桑田真澄さんに似ているかな。
 

ワットノコールの特徴は、なんといっても遺跡の中に真新しい寺院が現存していること。遺跡が信仰の場として現在も機能していることにフムフムと感心(タイのクメール遺跡でけっこうみた形)。旅の無事を祈り、ここを後にします。
 
 

いや~、この日もずいぶんと歩きました。バックパッカーたる者、いくら気に入ったからといって沈没して歩き回らないようでは街に失礼です。ゲストハウスに戻り、フロントでグラスを借りてアンカービールを注いで一人乾杯!向かいに見えるキズナ橋の夜景を肴に今宵も酔っぱらいのオヤジです(この日は隣の部屋の西洋人一行が加わり本格的な酒盛りになる)。


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