カンボジアといえばアンコールワットやアンコールトム遺跡群といったシュムリアップ近郊のクメール遺跡が有名ですが、それ以外の観光スポットとなると日本人ツーリストはめっきり姿を消してしまう。今回の旅日記では、日本人があまり訪れないカンボジアの魅力的なスポットを中心に報告します。具体的には、サンボープレイクックやプレアヴィヒアなどのクメール遺跡に加え、コンポントムやコンポンチャムといったカンボジア中部の中都市を巡り歩き回った後、ビーチリゾート・シハヌークビルに移動。カンポットやケップといった、カンボジア南部の魅力的な街を紹介します。

メコンに架かる橋は日本がODAで築いた「キズナ橋」だけではありません。地元民の英知を結集させた竹だけで編まれた長~い橋には馬や車まで通り驚愕の光景をつくりあげます。最近ではメコンの川縁に様々なオブジェが立ち並び、とくにライオン(シンハ)像のプリッとした姿がとてもカワイらしく萌え!街から自転車でワットノコールも訪問しました。
 

コンポントムの巨大マーケットはグロテスクな食材が目立つスポット。山と積まれた昆虫たちや豚さんのデスマスクは当然のこと、悪魔のように開かれた魚の干物など、これでもかと恐ろしい(?)食材が襲いかかってくる。こんなので購買意欲が掻き立てられるのか、はなはだ疑問なのだが・・・。
 

サンボープレイクック遺跡は2017年にカンボジア3番目のユネスコ世界文化遺産に指定されたが、観光客の姿はまだまだ少ない穴場の遺跡です。コンポントムからバイタクをチャーターして訪問、無人の密林に点在する廃墟の遺跡群は、昔のタプロームのような宮崎駿的な世界観が味わえます。
 

コンポントム郊外をバイクタクシーをチャーターして精力的にまわる。ポルポト時代に作り替えられたと思われる(思わず笑える)山寺や、周囲の農村風景とはあまりに不釣り合いな豪華寺院・・・。そこまでのアクセスは、なんとオンボロの小舟にバイクを載せるという荒業も経験できます。
 

昨今、天空のクメール遺跡として話題のプレアヴィヒア、ここをシェムリアップから日帰りツアーで訪れるのは、あまりに忙しすぎて味気ない。おススメは最寄りの街スラエムで1~2泊滞在、プレアヴィヒアを心置きなく鑑賞できる。ただ、この街の中心部にあるゲストハウスは驚きの不潔さだが、1kmほど離れればとても居心地の良いゲストハウスが何軒か見つかるのです。
 

「天空の遺跡」プレアヴィヒア、乳海撹拌の素朴なレリーフに加え断崖絶壁から見下ろすイサーンの大平原が見事です。スラエムからバイクで向かった早朝に誰一人もいない中、誰に遠慮することもなく歩き回ったプレアヴィヒアはいつまでも記憶に残っています。
 

カンボジアを代表するビーチリゾート、シハヌークビル。パタヤよりは美しい海、華人に特化したカジノレジャー、宿や食も含め何もかもが中途半端なリゾート地・・・この凡庸さこそがシハヌークビルの魅力なのです。クメール遺跡やポルポトの痕跡ばかり巡ることに飽きた旅人なら、ぜひとも訪れるべきリゾートだと私は思うのですが・・・。
 

シハヌークビルでアイランドホッピングツアーに参加した記録、正直な感想とともに報告します。15ドルで朝昼食込み、チャルー島・ルセイ島・トレス島と3つの島を巡るツアーは、まさにコスパ抜群でした。ただね、ツアーオフィスのチラシでは、釣りたての魚の豪華バーベキューやサンゴ礁の森でのシュノーケリングなど魅力的な写真が踊るが・・・これ誇大広告です!
 

カンポットは川縁に沈む夕陽や居心地の良いカフェが容易に見つかる、お気に入りの街です。街の市場で売られる元気な鶏たちは、その場で絞められるとすぐ熱湯の中で毛をむしられ、丸鶏にされる。この一連の光景を目の当たりにし、ただオイシソ~ウと感じる私って少々感覚が麻痺気味の様子です。
 

ボーコー国立公園はもともとフランス植民地時代に造成された高原リゾートだが、1970~80年代にポルポト派によって破壊されゴーストタウンと化す。ただ近年は廃墟観光が隠れた人気の魅力的なエリアです。堅牢な廃墟建築だが、所々にまるでヤンキーが書き込んだ落書きも芸術的で、おもわず見事とうなってしまう。
 

カンポット郊外をトゥクトゥクをチャーターして巡った記録。塩田やムスリムの漁村を見学、トゥクトゥクに長く乗車し退屈気味となったが、洞窟寺院「プノンチュヌーク」で目が覚める。得体の知れないスケール感にはただただ驚く。夕方はサンセットクルーズに参加。川面を照らす美しい夕陽に皆が歓喜し写真を撮り合う中、一人で参加した私は・・・少し憂鬱。
 

カンボジア南部の漁村ケップ、素朴な港脇のマーケットで新鮮かつ格安な蟹や魚を食すのがお約束の、とても楽しい街。水平線に沈む夕陽を眺めながら幸福感に浸れる街ケップ、ゲストハウスの居心地も良く、ここで長居を決め込んでもGOOD!こんなケップの街を隅々まで自転車で巡りました。
 

旅の日程(2019年月日更新)

 


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