2012年正月明けに中国の広西壮族自治区と貴州省にまたがる、トン族が多く居住するエリアを中心に旅行をした記録です。いまだに近代化が及ばない、伝統的な生活や習俗が生きる集落で、私たちは様々な感動を覚えながら旅行を続けました。この旅行記をご覧になれば、きっと私たちの経験した驚きや感動を追体験していただけるものと思います。

ヤオ族の方が多く住む棚田が美しい集落「龍勝」を紹介。龍脊棚田や平安チワン族村、黄洛ヤオ族村を訪問。実は2000年12月にも龍勝を訪れており当時と比較、10数年後の変貌した姿をご覧ください。
 

三江はトン族独特の風俗・習慣が見られるエリアとして、近年人気のエリアです。この記事では、観光客がほとんど訪れないトン族の集落、独同と巴団を紹介。2000年に引き続き久々の訪問で、この10年間の変化を写真で比較します。
 

広西壮族自治区・三江の近郊にあるトン族の伝統集落、華練と八協を紹介します。三江エリアは、高速鉄道が開通したことで観光化が進行中ですが、開発から取り残された伝統集落もまだまだ散見されます。華練などは三江から容易にバスでアクセスできますが観光客は皆無、古い姿を留めたトン族の伝統建造物を数多く見ることができます。
 

広西・三江でもっとも有名な名所、程陽の風雨橋(永済橋)。世界遺産暫定リストにも記載され、近年、観光化が大きく進むエリアです。2000年と2012年に旅をした記録を比較します。2000年は、地元の先生と出会い、村を案内してもらった上、昼食をご馳走になりました。2012年の再訪は、激変した姿を見て・・・。
 

三江から肇興までバスで移動しました。肇興は、トン族独特の鼓楼や風雨橋などの建築以外に、藍染や料理など多彩な文化を堪能できる、私にとっては桃源郷のような村でした。今回の旅行記では肇興に到着したばかりの光景を紹介します。
 

肇興は歩いて観光するのにちょうどよい大きさです。このエリア内には5つの住民グループ(団)があり、それぞれが鼓楼と風雨橋をもっています。村全体がトン族の文化に浸れる空間は、素朴な優しさにそこかしこで触れられる、まさに私にとっての桃源郷でした。
 

肇興の村落から4km、歩くと1時間ほどの場所にある「堂安」は集落全体でトン族の伝統生活が保存されており「堂安侗族生態博物館」の異名をもちます。堂安では、ただ伝統的な生活を守るトン族の方々の優しさに触れる旅となりました。
 

芭沙は、世界最後の銃士部落として知られる村落です。この村で、素朴な村人たちの伝統的な生活を目の当たりにしました。北京語を理解する村人はほとんどなく、銃士の手助けがなければ、村を安心して歩くことすら躊躇する雰囲気。外部の者を拒むオーラがそこかしこに漂っていました。
 

従江に到着した翌日さっそくワゴン車を終日チャーターし、トン族の村々をめぐりました。まずはじめに訪れた小黄では人々の素朴な生活に触れ、感銘を受ける旅となるのです。
 

小黄から黄崗までは7~8kmの距離、道は舗装されておらず、いつまでも黄崗には着かない。いいかげんウンザリしたところ、いきなり時代劇で出てきそうな「木の村」に着く。馬や牛が行きかう場所に降り立つと、ドライバーはここが黄崗だよと誇らしげに言いました。
 

伝統的なトン族集落(侗寨)、岜扒・高増・平求は1本道に沿って数kmおきに並んで位置する集落です。今回の訪問では平求で地元の方の結婚式に参加!トン族の方々の伝統的な結婚式に参加したうえに、ご馳走までいただきました。この旅のフィナーレを飾るのにふさわしいサプライズに感動しました。
 

旅の日程 2012年1月6日~1月14日(2018年4月24日更新)

中国、広西壮族自治区と貴州省にまたがるエリアに、多くのトン族の方が居住しています。今回はトン族の文化遺産を訪ね歩きました。三江周辺や観光化される以前の肇興、まさに秘境の黄崗、平求では結婚式に飛入りで参加。今回のプロローグでは旅程のみを紹介します。


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