タイ北部旅日記

チェンライを彩る芸術家:コーシッピパット&ダッチャニ―

もう一つのコーシッピパット作品:チェンライのランドマーク「時計塔」 前回記事で、チェンライにある寺院「ワットロンクン」(ホワイトテンプル)について紹介しました。この寺院をデザインしたチャルムチャイ・コーシッピパットは、チェンライ中心部のランドマーク「時計塔」もデザインしており、この地を旅行する方なら…
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タイ北部旅日記

タチレクを日帰りで観光:首長族の人々が集められた村

チェンライを訪れる方の中には、日帰りでミャンマーを訪問することが目的の方も多いのではないでしょうか。そう、タイ側メーサイの街から日帰りでタチレクを訪問、再びトンボ返りでタイに戻る・・・東南アジアに長期で滞在する方にとって、こうした「ビザラン」と呼ばれる行動はかなり一般的ですよね。ちなみに、この記事で…
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タイ北部旅日記

メーサロン:中国国民党の末裔と山岳民族が共に暮らす街

メーサロンの街とはどんな街か、簡単に紹介をします メーサロン(Doi Mae Salong)はチェンライから北西に70kmほど離れた、山間部にあるのどかな街。タイ北部にありがちな、山岳少数民族の方たちが多く居住する街ですが、ここを特徴づけるのは主な居住者が華人である点。以前、メーホンソン郊外の小さな…
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タイ北部旅日記

メーサロンにもあった!首長族の観光村(ヤパー村)を訪問

これまでメーホンソンやタチレクで訪問した首長族(パドゥン族)の村を紹介しましたが、このメーサロンにもそうした村があると聞きつけ、さっそくバイクで向かいました。確かに、メーサロンはミャンマー国境からほど近い辺境の地、この地に居住していても何ら不思議はありませんが・・・ただ、観光客の方は他のエリアと比べ…
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タイ北部旅日記

メーサロンの山あいにあるアカ族集落を訪ね歩く

タイ北部でもメーサロンにまで足を延ばす方は、そう多くないと思います。しかもせっかく来たのですから、何日か滞在して歩き回りたいところ。前回までの記事で、メーサロンの朝市と首長族の観光集落であるヤパー村を紹介しましたが、これだけでは何日も留まるには少々物足りないかな?今回の記事では、メーサロンから手軽に…
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タイ北部旅日記

メーサロンで見た中国国民党支配の残影

中国の国共内戦が招いたメーサロンの数奇な歴史 第二次世界大戦の終結後に日本軍が撤退した中国は、蒋介石の率いる国民党を政権党とする中華民国として成立していました。しかし、ゲリラ戦法で力をつけた毛沢東率いる共産党との内戦が勃発し、結局は共産党が勝利。1949年に中国本土では中華人民共和国が建国、また国民…
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タイ北部旅日記

旅の日程

ジャワ島滞在を終えた後、10月初めまでマレーシアやタイ・バンコクを中心に滞在していましたが、それをブログに起こすことはいささか躊躇してしまうため、アジア旅日記では一気にチェンマイまで飛んでしまいます。10月7日にバンコクから夜行列車(特急No13の2等寝台)でチェンマイに到着した後、タイ北部の街、パ…
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広西・貴州旅行記

プロローグ 旅の日程 2012年1月6日~1月14日

中国、広西壮族自治区と貴州省にまたがるエリアに、多くのトン族の方が居住しています。今回は1週間程度と非常に短期間でしたが、私と伴侶の2人でこのトン族の文化遺産を訪ね、中国の山深い場所をうろついてきました。   トン族の文化遺産といえば、「鼓楼」と「風雨橋(花橋)」が著名です。こうした文化遺…
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広西・貴州旅行記

龍勝(龍脊)棚田と長髪ヤオ族村:2000年と2012年を比較

中国を代表するLCC、春秋航空で茨城から上海経由で桂林に入った翌日、私と伴侶の2人は広西壮族自治区と貴州省にまたがり集住するトン族の文化遺産を訪ね歩きまわりました。まず初日は、桂林から龍勝を経由し三江という街へと向かいます。この記事では、ヤオ族の方が多く住む棚田が美しい集落「龍勝」を紹介。実は200…
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広西・貴州旅行記

広西・三江 トン族の伝統集落を巡る:独峒、岜団

龍勝を後にし、その日のうちに三江へ向かいました。この三江はトン族自治県に指定されており、トン族独特の風俗・習慣が見られるエリアとして、近年人気のエリアです。高速鉄道開通後には三江エリアの観光開発が大きく進み、とくに程陽という村は観光バスが乗り付けるような状況。   しかし発展著しい三江エリ…
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広西・貴州旅行記

広西・三江 華練と八協で見たトン族伝統の鼓楼・風雨橋

前回記事に引き続き、広西壮族自治区・三江の近郊にあるトン族の伝統集落、華練と八協を紹介します。三江エリアは、高速鉄道が開通したことにより多くの街で大規模な観光開発がされていますが、そんな中、開発からは取り残された伝統集落が、探せばまだまだあります。とくに、前回報告した独同*・巴団*や、今回紹介する華…
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広西・貴州旅行記

広西・三江観光の目玉 程陽の風雨橋と村落の素朴な姿

広西・三江エリアでもっとも有名な名所と言えば、程陽にある風雨橋(永済橋)だと思います。ここは世界遺産暫定リストにも記載されており、近年、高速鉄道(高鉄)が三江エリアに開通したことで観光化が大きく進展しました。私は、程陽を含むこのエリアを2000年と2012年に旅しており、前回までの記事にならい、この…
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広西・貴州旅行記

肇興に到着 宿&食事でさっそくトン族の文化を堪能する

肇興鎮は2016年統計で人口16000人余り、肇興村や堂安村を含むトン族最大の集落です。肇興の村落内は狭く、徒歩で十分に歩いてまわれる規模ですが、この中に5つの大きな団(部落)があり、それぞれが立派な鼓楼と風雨橋を持っています。また、肇興は藍染が盛んで、村内のあちらこちらで布を染色したり、棒でトント…
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広西・貴州旅行記

肇興を歩いて観光する:桃源郷でトン族の世界観に浸る

宿も決まり昼食をとった後、肇興の村を歩きはじめます。肇興の村落はおそらく1㎢内に収まり、歩いて観光するのにちょうどよいコンパクトさ。この狭いエリア内に5つの団(部落)があり、それぞれが鼓楼と風雨橋をもつことや、ほぼすべての住宅が木材剥き出しの時代劇にでも登場しそうなつくりだったりと、村全体が"木の部…
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広西・貴州旅行記

堂安 トン族生態博物館の異名を持つ伝統的村落を訪問

肇興の村落から4km、歩くと1時間ほどの場所にある「堂安」は集落全体でトン族の伝統生活が保存されており「堂安侗族生態博物館」の異名をもちます。「生態博物館」・・・さて何だろうと興味が湧いたが、ネット上でこの博物館に関する情報がヒットしない。こんな山奥で博物館、さてはトン族の文化や生活実態を展示した建…
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広西・貴州旅行記

貴州省の旅:ミャオ族の伝統集落 芭沙で見た勇敢な銃士

肇興での滞在を終え、私たちはバスに乗り貴州省従江へ向かいました。従江からほど近い芭沙という村落は、世界最後の「銃士部落」とキャッチコピーがついており、少なからず興味を抱いていました。しかし、「俺たち三銃士!」なんてジャッキーチェンのセリフをみやぞんがギャグにしていましたが・・・、この現代に銃士ですか…
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広西・貴州旅行記

貴州省 小黄の旅:若い男性の髪形はリーゼント!粋だね

従江に到着した翌日に、さっそく私たちはワゴン車を終日チャーターし、トン族の方が暮らす村々を「従江→小黄→黄崗→芭扒→高増→平求→従江」というコースで辿りました。ほとんど予備知識もなく、地図をにらみながら行けそうな場所を選んだだけだったが、この選択が大正解でした。黄崗ではいまだ開発が及ばない前近代的な…
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広西・貴州旅行記

黄崗:貴州省の伝統的な侗寨(トン族集落)を旅する

私たちは小黄を後にし、黄崗へ向かいました。小黄から黄崗までは7~8kmの距離、車で15分も走れば十分に着くだろうと考えていましたが、それが大間違い!道は舗装されておらず、ぬかるんだ道にタイヤをとられながら、車は停止と急発進を繰り返す。何回もスタックをし、これは先に進めるのかと不安に感じましたが、ドラ…
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広西・貴州旅行記

貴州省の旅 平求でトン族の伝統的な結婚式に参加する

小黄・黄崗と非常に伝統的なトン族集落(侗寨)の訪問を終え、次の目的地である岜扒・高増・平求に向かいました。この3つの侗寨は1本道に沿って数kmおきに並んで位置する集落で、とくに高増には高くそびえる立派な鼓楼があるらしい。ただ、今回の訪問で強烈な印象に残った出来事と言えば・・・なんといっても平求という…
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カンボジア旅行記

プロローグ 旅の日程 2012年4月25日~5月9日

2012年のゴールデンウィーク時期は、カンボジアを巡りました。プノンペンから入国し、シェムリアップ、バッタンバン、コンポンチャムと周遊、カンボジアの主要都市を1周した形ですね。   皆さんご存知のシェムリアップでは、アンコールワットやアンコールトムを始めとした数々の遺跡群に加えトンレサップ…
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